ライブハウスで音楽を鳴らし、ステージからファンへとエネルギーを送る――
それが、インディーズバンドの真骨頂です。下北沢や渋谷、全国各地のライブハウスで、個性豊かな音楽を奏でるインディーズバンドにとって、音楽だけでなく「グッズ」を活用することは、ファンとの絆を深め、活動を次のステップへ進める重要な要素になっています。
特にファン層が高校生や20代という若年層の場合、グッズ製作はバンドにとって大きな意味を持ちます。
彼らはグッズを通じて、自分が応援しているバンドと一緒にあることを感じたり、日常生活の中でそのバンドを身近に感じたりするからです。
今回は、そんなインディーズバンド達が「グッズを作りたくなる」理由や、その製作のポイントを掘り下げていきます。
ライブ後もファンにバンドを感じさせる存在
グッズは、ファンとバンドをつなぐ「絆」の象徴です。
ライブという一瞬の熱気が冷めても、グッズを通じてファンはその思い出を手元に残し、常にバンドの存在を感じることができます。
特に高校生や20代のファンは、推しバンドへの愛情を日常生活の中で表現することに強い価値を感じています。
たとえば、学校や職場にバンドのTシャツを着て行ったり、トートバッグや缶バッジを持ち歩くことで、自分が誰を応援しているのかを示し、共通の仲間を見つけるきっかけとなることでしょう。
グッズを身につけることは、ファンにとってバンドとの「共有体験」を強く意識させるものです。さらに、それがインディーズバンドであれば、
「まだ知られていないけど、自分はこのバンドを知っている」
という優越感にもつながります。
つまり、グッズはファンにとって自己表現のツールでもあり、同時にバンドとのつながりを深める強力な方法なのです。
推し活の一部としてのグッズ
推し活(推しを応援する活動)は若い世代にとって欠かせない文化であり、グッズはその中心的な要素です。推しバンドのライブに行った後、その記念としてグッズを購入することは、ファンにとってバンドとの特別なつながりを持つ体験です。
高校生や20代のファンは、バンドを応援することで「自分もこのバンドの一部だ」という感覚を味わいたいと考えています。グッズはその象徴となり、バンドの一員としての誇りを持つ手段となります。
2. 音楽だけじゃない!
バンドの「個性」を表現するツール
バンドの世界観をグッズで広げる
グッズは単なる物売りではなく、バンドの世界観を表現する「キャンバス」です。
音楽はもちろん、バンドのビジュアルやメッセージ、哲学をデザインやアイテムを通じて発信することができるのです。
たとえば、ロゴデザインやアートワークをグッズに取り入れることで、バンドの独自性をファンに強く印象付けることができます。
ヴィジュアル系バンドならゴシック調のデザインを採用したり、ポップパンクならカラフルでポップなデザインにすることで、音楽と同様にビジュアルでもファンの心を掴むことができます。
また、Tシャツやトートバッグ、ポスターといった「定番アイテム」から、もっとユニークなグッズ、たとえばスマホケースやアクセサリーなど、ファン層のライフスタイルにフィットするものを考えると、さらにバンドの個性が輝きます。
デザイン次第で「ファッションアイテム」にもなる
特に若い世代のファンは、音楽グッズをファッションアイテムとして取り入れるのが見受けられます。
Tシャツやキャップなどのアパレルグッズは、バンドを応援しながらもおしゃれに着こなせるアイテムとして人気が出ています。高校生や20代は、バンドグッズを使って自分らしさを表現したり、個性をアピールする手段としてファッションに取り入れているのです。
バンドのロゴやアートワークを使ったシンプルかつセンスの良いデザインは、ファン以外にも受け入れられる可能性があり、街中で自然に着ても違和感のないグッズにすることが重要です。これにより、ファンは日常的にバンドを意識し、自然と他の人にもバンドを広めてくれるようになります。
3. グッズはバンドの「収入源」になる
収益の多様化:ライブだけじゃないバンド活動
インディーズバンドにとって、ライブのチケット代や物販は重要な収入源です。しかし、ライブ活動だけでは資金繰りが難しい場合もあります。そこで、グッズ販売がバンドの重要な収入源として機能します。特に、グッズはライブ会場だけでなく、オンラインショップでも販売できるため、全国のファンに届けることができるのです。
例えば、ツアー中に限定グッズを販売したり、特定のライブイベント限定のTシャツを製作すれば、ファンの「その場でしか買えない」という心理を刺激し、購買意欲を高めることができます。限定商品はファンにとって特別な価値を持つため、売上を大きく伸ばすチャンスとなります。
自分たちのバンド活動を支える「資金源」としての役割
バンド活動には、機材費やレコーディング費用、ツアーの交通費など、予想以上にお金がかかります。インディーズバンドは、これらの費用をやりくりしながら活動を続けていく必要がありますが、グッズ販売を行うことで、安定した収入源を得ることができます。
例えば、Tシャツやステッカーなど、比較的低コストで製作できるグッズでも、ファンが少しずつ購入してくれるだけで収入は積み重なります。また、ライブ会場やオンラインショップでの販売を組み合わせることで、継続的に収入を得ることが可能です。
グッズは「長期的な投資」
グッズ制作は、一度にある程度のコストがかかる場合もありますが、その代わりに長期的に販売できる商品になります。ライブやツアーの度に販売し続けることができ、ファンが増えるごとに売上が伸びる可能性があります。例えば、ファーストアルバムのリリース記念グッズを数年後も販売し続けることができるなど、長期的に見れば十分な投資効果が得られるでしょう。
4. 高校生・20代のファンに響く「グッズの種類」
高校生・20代ファンの「心を掴む」アイテムとは?
高校生や20代の若年層ファンに特に響くグッズは、日常的に使えるアイテムや、ファッション性が高いアイテムです。実用性とデザイン性を兼ね備えたアイテムが特に好まれます。
・ Tシャツ
Tシャツはバンドグッズの定番です。特に若いファン層は、ライブで購入したTシャツを日常的に着たいと思うので、デザインにはこだわりましょう。シンプルなバンドロゴのTシャツも人気ですが、バンドの世界観を表現したグラフィックやイラストを取り入れたデザインは、個性的で他のバンドとの差別化を図ることができます。
さらに、最近ではオーバーサイズのTシャツがトレンドとなっているため、ファッションに敏感な高校生や20代のファンにも受け入れられやすいです。男女問わず着こなせるデザインを意識し、ファッション性を意識したTシャツを作ってみるのはいかがでしょう。
・トートバッグ
トートバッグは実用性が高く、特に学生や若い社会人にとって使いやすいアイテムです。学校やバイト、カフェなどに持っていけるシンプルなデザインのトートバッグは、ファンが日常的にバンドを意識できるグッズとして非常に人気があります。
また、エコバッグとしての利用も可能なため、最近では環境意識の高い若いファンにも響きやすいアイテムとなっています。素材やサイズにこだわり、耐久性のあるトートバッグを作ることで、ファンに長く使ってもらえるグッズになるでしょう。
・ステッカー
ステッカーは、特に若い世代にとってカジュアルで手軽なアイテムです。ステッカーは低コストで制作できる上に、ファンにとっても負担が少なく、手軽に購入できるグッズとして人気があります。
ファンがスマホケースやノートPC、文房具などにステッカーを貼ることで、バンドの存在を日常的に感じ、周囲の友人にバンドを紹介するきっかけにもなります。
(実際にこのブログ書いてる人もパソコンにベタベタ貼ってます)
デザインはバンドのロゴやアイコニックなグラフィックをシンプルに取り入れると良いでしょう。また、バンドのキャッチコピーやライブツアーの記念など、テーマを設けたステッカーセットを作ることで、ファンのコレクション心をくすぐるアイテムになります。ライブのたびに新しいデザインのステッカーをリリースするのも良いアイデアです。
・缶バッジ
缶バッジも若い世代に非常に人気のあるアイテムです。カバンやジャケット、帽子などに簡単に付けることができ、ファッションの一部として楽しむことができます。缶バッジは小さいながらも存在感があり、ファンにとっては「推しをアピールする」手軽な方法です。
バンドロゴやメンバーのイラスト、ライブのテーマに沿ったデザインなど、缶バッジのデザインバリエーションを豊富にすれば、ファンのコレクション意欲も刺激できます。ライブ会場で限定バージョンを販売したり、複数のデザインをパックにして販売することで、バンドに対する興味をさらに引き出すことができるでしょう。
・ ラバーバンド
ラバーバンドは、手軽に着けられるアクセサリーとして人気の高いアイテムです。特に若い世代は、音楽フェスやライブに行く際、複数のラバーバンドを腕に付けることがトレンドになっています。色やデザインのバリエーションを増やすことで、ファンにとって「集めたい」と思わせるアイテムになります。
ラバーバンドは比較的低コストで製作できるため、バンドとしても製作のハードルが低いアイテムです。ライブのチケットとセットで販売することで、来場者全員にバンドグッズを持って帰ってもらうというプロモーションにも利用できます。
5. グッズ製作のステップ:
はじめてのグッズ作りに挑戦しよう!
グッズを作りたい!と思ったものの、何から始めたらいいか分からないというバンドマンも多いかもしれません。ここでは、グッズ製作の基本ステップをわかりやすく説明します。これさえ押さえれば、グッズ作りは簡単に始められます!
・どのグッズを作るか決める
まずは、どんなグッズを作りたいのかを決めることが第一歩です。最初はTシャツやトートバッグ、ステッカーなどの定番アイテムがおすすめです。これらは比較的コストも抑えやすく、ファンにとっても手に取りやすい商品だからです。
バンドのコンセプトや音楽ジャンルに合ったグッズを選ぶことも大切です。たとえば、カジュアルでポップなバンドなら、ポップなデザインのTシャツやステッカーが合いますし、シリアスでダークな世界観のバンドなら、モノクロや重厚感のあるデザインが人気を集めるでしょう。
・デザインを考える
次に、グッズのデザインを考えます。バンドのロゴやアートワークを活かしたデザインは、ファンにとって非常に魅力的です。もしデザインに自信がない場合は、プロのデザイナーに依頼するのも一つの手です。最近では、クラウドソーシングを通じてデザインを依頼できるサービスが多数あり、手頃な価格で高クオリティのデザインを手に入れることができます。
デザインを考える際は、シンプルさと独自性のバランスが大切です。ファッションアイテムとして使われるTシャツやトートバッグは、普段使いしやすいシンプルなデザインが好まれます。一方で、ライブの記念グッズなどでは、バンドの個性を強調した大胆なデザインが効果的です。
・製作会社を選ぶ
デザインが決まったら、次はグッズを実際に作る製作会社を選びます。最近では、インディーズバンド向けに少ロットから制作可能なグッズ制作サービスが数多く存在します。Tシャツやトートバッグ、缶バッジなどを小ロットで製作できるオンラインサービスもあるので、バンドの予算に合わせて注文することができます。
製作会社を選ぶ際には、費用や納期だけでなく、グッズのクオリティやレビューも確認しましょう。実際に他のバンドがどのようなグッズを製作しているかを調べたり、試作品を依頼してみるのもおすすめです。
・オンラインショップで販売する
グッズが完成したら、ライブ会場での販売に加えて、オンラインショップを活用しましょう。特に、ライブに来られない地方のファンや、遠方に住んでいるファンにもグッズを届けるために、ネット販売は非常に重要です。
最近では、バンド向けに簡単にオンラインショップを開設できるプラットフォームも充実しています。例えば、SUZURIやBASEなどのサービスを利用すれば、初期費用なしでオンラインショップを開設し、グッズ販売を始めることができます。特に10代や20代のファンは、スマホでのショッピングに慣れているので、オンラインショップを通じてグッズ販売を強化することが可能です。
6. グッズはバンドの「プロモーションツール」
ファンが宣伝してくれる「広告塔」
グッズを持つことは、ファンにとっての「ステータス」であり、バンドの音楽を体現する一部でもあります。ファンがあなたのバンドのTシャツやトートバッグを身に着けて街を歩けば、自然とバンドの存在を周囲に広めることができます。つまり、ファン自身がバンドの広告塔になってくれるのです。
特に10代や20代のファン層は、SNSでグッズをシェアしたり、自分が応援しているバンドを友達に紹介することが大好きです。SNSで「このバンドのグッズ買ったよ!」とシェアしてもらうことで、さらに多くの人にバンドを知ってもらえるチャンスが広がります。
限定アイテムでファン心理をくすぐる
ライブ限定や数量限定のグッズは、ファンの購買意欲を強く刺激します。「今しか手に入らない」という特別感は、ファンにとって非常に魅力的です。ライブツアーごとに新しいデザインのTシャツやステッカーをリリースすることで、ファンにとってコレクションする楽しみが生まれます。
さらに、限定アイテムはファンに「このバンドの大事な一部を持っている」という特別感を与えるため、バンドとの絆を深める効果もあります。ファン心理をうまく活用して、ライブのたびにグッズ販売を盛り上げましょう。
7. グッズ製作でバンドの未来を切り開く
インディーズバンドにとって、グッズ製作はバンドの将来を切り開く大きなステップとも言える存在です。
音楽だけでなく、グッズを通じてファンと深くつながり、バンドの個性やメッセージをさらに広めることができるはずです!
グッズ製作は、ファンとの絆を深めるだけでなく、バンドの活動資金を確保し、長期的に安定した収益を生み出す手段にもなります。特に高校生から20代のファン層に向けたグッズは、彼らのライフスタイルやトレンドに合ったアイテムを提供することで、バンドの魅力をさらに強化できることでしょう。
グッズ製作のプロセスは一見複雑に感じるかもしれませんが、ポイントを押さえれば決して難しくありません。まずは定番アイテムから始め、徐々にバリエーションを増やしていくことで、ファン層を広げ、バンドの認知度を高めていきましょう。今こそ、あなたのバンドもグッズ制作にチャレンジして、新たなステージへ進んでみてはいかがでしょうか?
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(ブログ見たって伝えてくださいね?!)